箱根で一人旅におすすめの温泉宿5選
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箱根が一人旅に選ばれる理由
箱根は「箱根十七湯」と呼ばれる17の温泉地を擁し、源泉数は約353カ所。1日の湧出量は約2万5千トンで全国5位を誇ります。泉質は単純温泉、ナトリウム塩化物泉、硫黄泉など約20種類に及び、エリアごとに湯の色も香りも異なるのが箱根の面白さ。仙石原では大涌谷から引いた乳白色のにごり湯、大平台では無色透明のアルカリ性単純温泉と、宿を変えれば別の温泉地に来たかのような体験ができます。
一人旅の箱根には、温泉以外の引き出しも豊富です。約7万平方メートルの敷地に120点の彫刻が点在する彫刻の森美術館、印象派コレクションが国内最大級のポーラ美術館、秋に18ヘクタールの斜面が黄金色に染まる仙石原のすすき草原。美術館を1軒ずつ巡り、カフェで本を読み、気が向いたら温泉に浸かる——誰かと予定を合わせる必要がないからこそ、この贅沢な時間の使い方が成り立ちます。
新宿駅から小田急ロマンスカーで箱根湯本駅まで最速75分、料金は2,470円。全席指定・乗り換えなしで、思い立った週末にふらりと出かけられる距離感です。箱根湯本駅からは箱根登山鉄道やバスが各温泉地を結んでおり、車がなくても十分に回れます。
誰かと一緒だと「次どこ行く?」で埋まる時間が、一人なら全部自分のものになる——箱根はそういう旅に応えてくれる場所です。
一人旅の宿選びで押さえたいポイント
箱根は温泉地ごとに雰囲気がまったく異なるため、「どの温泉地に泊まるか」がそのまま旅の方向性を決めます。自分の過ごし方に合わせて選ぶと、満足度が大きく変わります。
- 一人泊プランの有無:2名以上限定の旅館もあるため、予約前に必ず確認する
- 温泉地の泉質:にごり湯なら仙石原、美肌の湯なら大平台や宮ノ下など、目当ての泉質で場所が決まる
- 食事スタイル:部屋食や個室食事処なら一人でも周囲を気にせず料理を楽しめる
- 観光との距離感:美術館巡りなら仙石原〜強羅エリア、歴史散策なら芦ノ湖・関所跡エリアが便利
- 貸切風呂の有無:大浴場で他の宿泊客と一緒になるのが気になるなら、貸切風呂がある宿を選ぶ
- 宿の規模:客室数が少ない宿ほど静かに過ごせる。1組〜数組限定の宿は一人旅との相性が良い
| 宿名 | 特徴 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 仙石原温泉 7TH Heaven(セブンスヘブン) | 1日1組限定 | にごり湯かけ流し・仙石原の高原立地 |
| 芦ノ湖温泉 匠の宿 佳松 | 数奇屋造りの純和風 | 全7室に客室露天風呂・芦ノ湖・高台の眺望 |
| 箱根・翠松園 | 全23室に源泉かけ流し露天 | 小涌谷の自家源泉・駅からの送迎あり |
| 福住楼 | 1890年創業・木造3階建 | 塔之沢温泉・箱根湯本駅徒歩10分・文人墨客ゆかりの宿 |
| 仙石原温泉 ろくろべえ旅館 | 仙石原高原の立地 | 手頃な価格帯・美術館巡りの拠点に |
※料金や特徴は時期・プランにより異なります
- 一人泊プランの有無(繁忙期でも一人予約を受け付けているか)
- 部屋の広さと居心地(一人でもくつろげるコンパクトな客室か)
- 食事スタイル(一人でも気まずくない個室食・部屋食があるか)
- 温泉の種類と数(湯巡りを楽しめる複数の浴槽があるか)
- 周辺の散策スポット(一人で気ままに歩ける温泉街や自然があるか)
価格帯の目安
箱根の一人旅向け温泉宿は、1泊2食付きで1人あたり7千円〜4万円台と幅があります。仙石原や大平台の小規模旅館は1万円前後から泊まれる宿もあり、芦ノ湖畔の数奇屋造りや全室露天風呂付きの宿は3万円台が中心帯。平日泊なら週末に比べて料金が下がりやすく、一人旅ならスケジュールの融通がきくぶん、平日の恩恵を受けやすいのが利点です。
1. 仙石原温泉 7TH Heaven(セブンスヘブン)
1日1組限定。箱根仙石原の高原に建つこの宿は、その日の宿泊客が自分だけという、一人旅にとってこの上ない環境を備えています。温泉はにごり湯のかけ流し。大涌谷由来の硫黄成分を含んだ乳白色の湯は、箱根の中でも仙石原エリアならではの泉質です。
1組限定という環境は、「他の宿泊客がいない」以上の意味を持ちます。チェックインの時間も、湯に浸かるタイミングも、食事の間合いも——すべてが自分のリズムだけで動く。仙石原の高原に自分だけの宿がある、という感覚は、ホテルや大型旅館では得られないものです。すすき草原や美術館が点在する仙石原エリアの散策拠点としても、立地は申し分ありません。
2. 芦ノ湖温泉 匠の宿 佳松
箱根関所跡近くの高台に建つ、純和風の数奇屋造り。7室の客室に専用の露天風呂が付いており、部屋から一歩も出ずに温泉を堪能できる造りです。芦ノ湖畔という立地は、箱根の中でも落ち着いた空気が流れるエリア。観光の喧騒から距離を置きたい一人旅には、この静けさがちょうど良い。
高台から見下ろす芦ノ湖と、天気が良ければその奥に姿を見せる富士山。夕暮れ時には湖面がオレンジに染まり、朝は靄に包まれた湖が幽玄な表情を見せます。数奇屋の意匠が施された部屋で、客室露天に浸かりながらこの景色を独り占めする時間——旅の目的をここに絞っても十分に元が取れます。宿泊者から長く高い評価を集め続けていることが、この宿の実力を静かに証明しています。
高台の数奇屋から芦ノ湖を見下ろす。この眺めの前では、一人であることが贅沢に変わる。
3. 箱根・翠松園
小涌谷温泉の源泉かけ流しを、全23室すべての客室に露天風呂として備える宿。どの部屋を選んでも自家源泉のかけ流しを部屋で味わえるという贅沢は、箱根全体を見渡しても稀な存在です。小涌谷駅からの送迎(要予約)があり、車がなくてもアクセスに困りません。
一人旅で翠松園を選ぶ理由は明快で、客室露天風呂がデフォルトであること。大浴場に行く必要がなく、自室と温泉の間に距離がない。朝起きてすぐ湯に浸かり、本を読んでまた浸かり、夕暮れにもう一度——好きなときに好きなだけ温泉に入れる環境が、部屋の中に完結しています。一人旅で「宿にこもる」という過ごし方を選ぶなら、これほど適した構造の宿はなかなかありません。
4. 福住楼
創業1890年(明治23年)。木造3階建ての純日本旅館は、今ではこの箱根でも数少なくなった建築様式です。塔之沢温泉に位置し、箱根湯本駅から徒歩10分、車なら3分。箱根の玄関口から近いのに、早川沿いの静かな環境に包まれた立地は、到着してすぐに旅の気分に切り替えてくれます。
130年を超える木造建築の柱や梁、磨き込まれた廊下の艶。昭和の文人墨客が愛したという歴史は、建物のあちこちに痕跡として残っています。古い木の匂いと、窓から聞こえる早川のせせらぎ。デジタルデトックスを兼ねた一人旅を求めるなら、この宿の空気は格別です。予約の取りにくさが、福住楼の人気を何より雄弁に語っています。
明治から続く木造旅館の廊下を、自分の足音だけが響く。この静けさは、130年かけて醸成されたものだ。
5. 仙石原温泉 ろくろべえ旅館
仙石原の高原に佇む温泉旅館。標高約700mの仙石原は箱根の中でも空気が澄み、四季の移ろいをはっきりと感じられるエリアです。箱根登山バス「仙石高原」停留所から徒歩7分。すすき草原やポーラ美術館、ガラスの森美術館といった仙石原の見どころが徒歩圏内に揃っています。
宿としての派手さはありませんが、「温泉に浸かって、のんびり過ごす」というシンプルな目的には十分に応えてくれる宿。手頃な価格帯で仙石原の湯と高原の空気を味わえるのは、一人旅の財布にもやさしい選択です。美術館巡りの拠点にして、歩き疲れたら宿に戻って湯に浸かる——仙石原を自分のペースで楽しむなら、こういう肩の力が抜けた宿が合います。
予約のコツと一人旅の過ごし方
箱根は東京からの距離が近いぶん、週末や連休は宿が埋まりやすいエリアです。一人旅ならではの柔軟さを活かして、時期と宿を選びましょう。
- 紅葉シーズン(11月上旬〜中旬)は1ヶ月以上前に予約を入れる。箱根は標高差があるため、場所によって見頃が異なる
- GW・年末年始は2ヶ月前が安心。1組限定や客室数の少ない宿は特に早く埋まる
- 梅雨(6月)や真冬の平日は空きが出やすく、一人旅なら料金も落ち着く
- 一人泊プランは公式サイト限定で出ていることがある。楽天トラベルで見つからなければ宿の公式サイトも確認する
- 箱根フリーパスを使えば、登山鉄道・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船・バスが乗り放題。一人旅の交通費を大幅に抑えられる
- 美術館巡りなら「はこチケプラス」で複数施設を定額で回れる。1日3館以上回るならお得
- 仙石原のすすき草原は10月上旬〜11月中旬が見頃。午後の西日に照らされた黄金色の穂が格別
- 箱根湯本駅周辺には日帰り温泉や土産物店が集中しており、チェックアウト後にもう一湯楽しんで帰るのも一人旅の定番
箱根は美術館巡りが一人旅と好相性。ポーラ美術館→彫刻の森美術館のルートは半日コース。箱根フリーパス(6,100円)で電車・バス・ケーブルカーが乗り放題です。
よくある質問
Q. 箱根で一人旅でも泊まれる温泉宿はある?
一人泊を受け入れている温泉宿は複数あります。仙石原温泉の7TH Heavenは1日1組限定のためそもそも他の宿泊客がおらず、一人旅との相性は抜群。大平台温泉のろくろべえ旅館は仙石原の高原に立地し、手頃な価格帯で一人泊しやすい宿です。
Q. 箱根温泉の泉質にはどんな種類がある?
箱根全体で約20種類の泉質が確認されています。最も多いのは単純温泉(アルカリ性単純温泉含む)で約半数を占め、次いでナトリウム塩化物泉が約4分の1。仙石原エリアでは大涌谷由来の乳白色の硫黄泉も楽しめます。
Q. 新宿から箱根へのアクセスは?
新宿駅から小田急ロマンスカーで箱根湯本駅まで最速75分、料金は2,470円(乗車券+特急券)。全席指定で乗り換えなしのため、一人旅でも荷物を気にせず移動できます。土休日は7時台から15時台まで1時間に2本以上運行しています。
Q. 箱根の一人旅でおすすめの季節は?
秋(10〜11月)は仙石原のすすき草原が黄金色に染まり、紅葉も見頃を迎えます。冬は観光客が減り、温泉の温かさが身に沁みる季節。梅雨時期や真冬の平日は宿が空きやすく、料金も落ち着くため一人旅には狙い目です。
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